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Archive2017年04月 1/2

中国人と稲作と世界五大文明 (北方系と日本人)

Y染色体ハプログループ分類(Hamer 2005)で、中国系(O2)の人たちが日本に20%近く居ることを先に紹介しました。関連し、今回は、この中国系のO2のルーツについて愚考していきます。O2のルーツは、マレー系と同じくインド東部からミャンマー辺りにあることを先に紹介しました。東南アジア大陸部にO2の人達が多いのは、東南アジアに最初に住み始めたのが中国系だったからと思われます。この時期は3万年前頃と拙ブログでは予想して...

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マレー系の人たちは安全な経路でマダガスカルへ(南方系と日本人)

前回、マレー系の人たちが、アウトリガーを使い、東南アジアからマダガスカルに移住したことを紹介しました。今回は、その移住経路について愚考します。まず、その移動は、命がけの航海でなかったことが最近のマダガスカルやアフリカ大陸東海岸の古代遺跡研究から分かってきました。その移住経路ですが、その居住跡などの遺跡調査から、マレー半島から、セイロン、アラビア半島南端を経て、アフリカ大陸の東海岸に到着しました。そ...

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マレー系のマダガスカル移住とアウトリガー航海術(南方系と日本人)

前回、マレー系の人たちが、日本だけでなくマダガスカルに移住したことを紹介しました。今回は、このマダガスカルのマレー系の人たちについて、航海術との関連で愚考します。私は、マダガスカルには2015年から2年間滞在しました。そのマダガスカルは、アジアから渡ってきたマレー系の人たちが作った国と言われますが、日本人に近い顔立ちが多いのには驚きました。小柄で丸顔、可愛らしい瞳に二重まぶた、日本人にある丸顔のルーツ...

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マレー系民族の優れた航海術(南方系と日本人)

マレー系の人々が1万年前頃、中国南部から日本にやってきたことを、Y染色体ハプログループの情報をもとに、前回紹介しました。はるか中国南部から日本へやってきたことは、彼らは優れた航海術をもっていたことが伺われます。今回は、このマレー系の優れた航海術について愚考します。まず、この例として、マレー系の人たちが、遠く離れたマダガスカルに移住したことがあげられます。この関係を上の地図に示しました。この移住は、そ...

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マレー系の人達は1万年前から日本へ(南方系と日本人)

前回、マレー系の人達が朝鮮半島や北九州に新天地を求めたことを紹介しました。今回は、いつ頃来たのかについて愚考します。古代遺跡研究によりますと、まず、5900年前の「埼玉県浦和市の縄文遺跡から発掘された人骨のミトコンドリアDNA」は現在のマレー系の人と同じDNAということです。ということは約6000年前にはマレー系の人々が関東地方に住んでいたことになります。一方、鹿児島県の12000年前の火山灰層から稲のプラント・オ...

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マレー系民族の日本への道(南方系と日本人)

Y染色体ハプログループ解析(Hamer 2005)では、日本人のマレー系(O1b)の割合は32%、アイヌ系35%に次ぐ第二グループです。今回は、そのマレー系が日本に来た経過について愚考します。まず、現在のマレー系(O1b)の民族・地域別の割合は上の表のとおりです。これらのデーターから推察しますと、次のことが推察されます。まず、マレー系の人々は、スンダランド(バリ島などインドネシア)で人口が増えました。一方、1.2万年前頃...

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フイリピン系、マレー系、中国系の発生(日本人のルーツ)

アイヌ系がスンダランド西端を出て中国南部を経由し、日本を目指したことを前回紹介しました。一方、ハプログループO(オウ)型の祖先型から、日本人のルーツと関係するフイリピン系(O1a)、マレー系(O1b)、中国系(O2)が発生したと言われます。これらの関係を上の図に示しました。O型とN型が同じ祖先から生まれたことから推察しますと、N型はチベット以北に多く認められますので、チベット近くのアッサム(インド東部)からミ...

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アイヌは何故、日本を目指したのか(アイヌ系と日本人)

アイヌ系民族がアフリカを出たあと、南国のスンダランドに着いたことを前回紹介しました。しかし、そのスンダランド留まらず、なぜ日本をめざしたのかについて今回は愚考します。このスンダランドの末裔と思われる現在のインドネシア等周辺の人達のY染色体ハプログループはマレー系(O1b)が主で、アイヌ系(D)はほとんどいません。一方、スマトラにD型が少し認められることから判断しますと、アイヌ系は、アフリカを出た後(13万...

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アイヌ系民族のルーツはアフリカ(アイヌ系と日本人)

Y染色体ハプログループ解析(Hamer 2005)から、日本人はアイヌ系が35%と最多であることを紹介しました。関連し、今回は、アイヌ系のルーツはアフリカであることについて愚考します。現在の人類は、20万年前に、アフリカのケニアのツルカーナ湖の大地溝帯と呼ばれるところで原人から進化したと推定されています。そして、その「Y染色体ハプログループの系譜」ですが、そのウエブ情報によれば、最初に発生したハプログループはA型...

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関西人のDNAとルーツ(日本人のルーツ)

よく、日本人と韓国人は似ていると言われます。戦前は日韓(日朝)同祖論などもありました。今回は、前回紹介のY染色体ハプログループでみるとどうなるのかについて、関東日本人(関東人)、関西日本人(関西人)、韓国人を比較し、愚考します。前回、関東人と関西人のアイヌ系の割合が異なることを、Nonaka(2007)の報告で紹介しました。今回は、その報告にKim(2011)の韓国情報を合わせて、関東人、関西人、韓国人のY染色体ハプ...

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