日本人の縄文思想と稲作のルーツ
日本人は、アイヌ系35%、マレー系30%、半島由来ツングース系25%、その他10%の混合混血民族です。DNA分類の結果、ヤマトにはツングース系王家が創られ、その後、アイヌ系の現天皇家に滅ぼされたと推察されます。万世一系を主題にした日本書紀は創作になります。関連し、今回は邪馬台国の真相に迫っています。
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弥生時代の始まりと人口変化の不適合(稲作と日本人) [2018/01/10]
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弥生時代の始まりと人口変化の不適合(稲作と日本人)
弥生時代の始まりと人口変化の不適合(稲作と日本人)
弥生時代は、Wikipediaによれば、「採集経済の縄文時代の後、水稲農耕を主とした生産経済の時代である」、とあります。そして、弥生開始年代は、2500年前頃を改め3000年前とする、と学会で2003年に決まったようです。
言い換えますと、自然採集生活という縄文時代に代って、水稲農耕が始まった結果、食料革命が起こり、飛躍的に人口が増え始めたときが弥生時代であることになります。そのことを、前回紹介の遺跡の数から推定した小山(1984)の人口データで、弥生時代開始が早かった九州地域と遅かった東北で確認しますと下の図の様になります。
この図では、3000年前(BC1000)~2000(BC0)年前においては、九州であっても人口増加がわずかであり、実際に人口が増加し始めるのは、2500年前頃からです。3000年前から弥生時代が始まり人口が増えたとするには無理があります。
関連し今回は、小山(1984)の古代の人口データと学会の決定とのギャップについて愚考します。
稲栽培については、岡山県の縄文遺跡からイネに着いているプラントオパールが検出されていることから、稲は6000年前の縄文時代からから畑作物(陸稲)として作られていたことが明らかになりました。しかし、稲は干ばつに弱いなどの問題があるので畑作物には適しません。
このため稲は水田で作ることが求められますが、菜畑遺跡(佐賀県唐津市)で2930年前の水田跡が見つかったことから、水田稲作は3000年前から始まったと言われるようになり、この事例を重視し、弥生時代は3000年前から始まったと学会で結論された感じがします。
しかし、菜畑遺跡の例ですが、同じような例は、その後見つかっておらず、むしろ例外的と判断した方が普通かと思われます。例えば、その水田には水を貯めるための畦が作られていたようですが、畦と言うには立派過ぎる感じがします。関連し、上の写真はその見本水田です。この時期、鉄器はまだ利用されておらず、木製農具だけで作ったのでしょうか。
他の水田跡遺跡を見ますと、例えば、弥生時代中期の「
垂柳遺跡の水田跡
」は下の写真のとおりで、この時期は鉄器が入っていたと思われますが、それでも畦は低くできています。その他の遺跡も弥生時代は同じようです。
すなわち、菜畑遺跡の水田跡は、水田というよりは養魚場のような印象を受け、当時の木製農具で作ったというよりも石器を使い立派な池を作った感じです。その意味で、この水田を、弥生時代を代表する水田跡とするには無理があります。
まとめますと、3000年前に弥生時代が始まったという時代区分は、人口の変化、そして、当時の鉄器の無かった稲作技術のレベルから推察しますと、かなり無理のある結論と思われます。その意味で、弥生時代を代表する遺跡として評価されている菜畑遺跡は、例外的な存在と評価した方が妥当と判断されます。
人口の増減から推察しますと、鉄器が導入され、水田が開発され、水田稲作が九州で広く展開されるようになったのは従来通り2500年前頃からとするのが妥当と思われます。そして、東北では300年遅れて水田稲作が始まったことが、上の人口変化から推察されます。
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[ 2018/01/10 08:24 ]
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Author:レインボー
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