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Archive2020年01月 1/1

出雲にはツングース系の人々が多かったのか

出雲にはツングース系の人々が多かったのか(西日本の古代)前回、出雲国の特徴は、朝鮮半島由来のツングース系の影響が大きかったところにあると指摘しました。関連し、今回は、現在の出雲の人達にも、その影響があるのか検討します。まず、DNAですが、「DNA鑑定・因幡の弥生人」 によれば、2世紀の弥生時代末期の青谷上寺地遺跡(因幡)から出土した人骨でY染色体ハプロタイプ分類可能な4人について調べたところ、3人はアイ...

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出雲古代文化のルーツはツングース系

出雲古代文化のルーツはツングース系(西日本の古代)前回、出雲は、吉備や大和よりも人口増加が少し遅れ、水田稲作導入が少し遅れたことを指摘しました。一方、出雲は、銅剣など多量の青銅器が出土し、かつ、独特な「四隅突出型墳丘墓」が建造され、独特の古代王国があったことが多くの研究者に指摘されています。関連し、今回は、その出雲の独自性のルーツについて愚考します。結論から言いますと、出雲は朝鮮半島のツングース系...

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古代王国の人口と稲作開始時期

古代王国の人口と稲作開始時期(西日本の古代)水田稲作は余剰農産物が多く人口増大と関係していることから、人口が停滞から増加に向かう時期を稲作開始時期と拙ブログでは観てきました。また、日本には4~5世紀頃の古代王国として、倭国(福岡県+佐賀県+長崎県+熊本県)、吉備国(岡山)、出雲国(島根県+鳥取県)、大和国(奈良県+大阪府+滋賀県+京都府)の4か国があったと言われております。これら古代王国は弥生時代の発展...

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水田稲作は鉄器導入が早かった北九州だけが先行した

水田稲作は鉄器導入が早かった北九州だけが先行した(西日本の古代)前回、地域では九州だけが水田稲作が先行したことを指摘しました。拙ブログでは、それは九州の中でも北九州だけのことであることを指摘してきました。関連し、今回は、倭国の地域と言われる北九州(福岡、佐賀、長崎、熊本)とその他の九州(大分、宮崎、鹿児島)に分け、これらの地域の人口変動の違いを検討し、北九州の先行性について愚考します。方法は、「古...

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水田稲作開始は鉄器導入と一致する

水田稲作開始は鉄器導入と一致する(稲作と日本人)これまで、稲作が始まると弥生時代が始まり、それは急速に全国に拡大したと言われてきました。最近では、その稲作は3000年前に始まったが普及は遅れたという指摘も出ております。弥生時代の始まりと関連し、水田稲作開始時期は重要な課題ですので、整理も含めて、全国的視点から今回は再度検討します。まず、稲作開始時期を人口が増大する時期とする例を、関東地域をモデルに紹介...

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魏志倭人伝の倭国の戸数は実態の10倍に誇張されていた

魏志倭人伝の倭国の戸数は実態の10倍に誇張されていた(西日本の古代)発見遺跡数が増えた現在、古代人口推定に関して、1遺跡当たり人口については、Koyama(1978)の推定は使えないことを先に指摘しました。詳しくは「古代人口推定は改訂が必要だ」を参照願います。しかし、拙ブログでは、Koyama(1978)の1遺跡当たり人口を使い、邪馬台国の人口を推定したことがあります。関連し、それを修正する意味で、今回は邪馬台国の人口を再...

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邪馬台国はどこにあったのか

邪馬台国はどこにあったのか(古代史の問題)新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。拙ブログは、2017年4月に始まりましたので、今年は4年目に入ります。記事アップ数は300回を越え、ブログ「日本人の縄文思想と稲作のルーツ」の目標としているところについては、ほぼ書き終えた感じがします。そこで、これからは、さらに内容を豊かにし、そのエッセンスについては書籍化を目指したいところです。一方...

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