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Archive2021年01月 1/1

天武天皇の容貌はツングース系愚考

天武天皇の容貌はツングース系愚考(日本の古代)これまで、日本を最初に統一した大王は天武天皇(在位:673- 686)であったことについて検討してきました。また、最近のDNA研究(Y染色体ハプログループ分類)の結果、現天皇家のルーツはアイヌ系の継体天皇(在位:507-531年)まで辿れること、関連し、継体天皇の容貌はアイヌ系であったことも紹介してきました。今回は、天武天皇の事例から、天皇家の容貌がアイヌ系から朝鮮半島由来...

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新書「渡来系移住民」にも根拠のない古代史解説がある

新書「渡来系移住民」にも根拠のない古代史解説がある(古代史の虚像と書籍)前回、「日本紀」(2018 百田尚樹)は、不十分な内容もあるが、俗説とは異なり評価できる部分もあることを紹介しました。しかし、その後に発刊された古代史関係新書を見ると、「日本国紀」の内容は完璧に無視されていることが分かりました。今回は、その事例として、新書「渡来系移住民」(半島・大陸との往来)(2020 吉村武彦、吉川真司、 川尻秋生...

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「日本国紀」は古代史に影響を与えたか

「日本国紀」は古代史に影響を与えたか(古代史の虚像と書籍)年頭のあいさつで述べましたが、日本国紀(2018 百田尚樹)を読みました(上記写真参照)。内容は通説(俗説)と異なり、かつ、歴史本としては珍しいベストセラーになりました。今回は、その「日本紀」の内容と影響について愚考します。なお、著者が読んだのは、第一章(古代~大和政権誕生)と第二章(飛鳥時代~平城京)の古代史関係部分だけです。まず、拙ブログの...

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誤りと偽りの考古学・纏向

誤りと偽りの考古学・纏向(古代史の虚像と書籍)年末のあいさつで、「誤りと偽りの考古学・纏向(これは、第二の旧石器捏造事件だ!)」(2019 安本美典)についてタイトルだけ紹介しました(上記写真参照)。今回は、その感想を述べてみたいと思います。まず、邪馬台国ヤマト説ですが、これは副題のとおり第二の旧石器捏造事件と思われます。例えば、魏志倭人伝に記載されている、鉄剣・鉄刀・鉄矛、棺あって槨(かく)なし、等...

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古代史捏造問題と日本国紀の評価

古代史捏造問題と日本国紀の評価(ごあいさつ)新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、拙ブログは2017年4月に始まりましたので、今年は5年目に入ります。拙ブログのタイトルは「日本人の縄文思想と稲作のルーツ」ですが、日本人の思考様式は、縄文時代に育まれた「自然との共生」をベースに、聖徳太子が重要とした「和」の精神思想かと思っています。当然のことながら、この思考様式には長所も短所もあ...

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