マレー系のマダガスカル移住とアウトリガー航海術(南方系と日本人)
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レインボー

前回、マレー系の人たちが、日本だけでなくマダガスカルに移住したことを紹介しました。今回は、このマダガスカルのマレー系の人たちについて、航海術との関連で愚考します。
私は、マダガスカルには2015年から2年間滞在しました。そのマダガスカルは、アジアから渡ってきたマレー系の人たちが作った国と言われますが、日本人に近い顔立ちが多いのには驚きました。
小柄で丸顔、可愛らしい瞳に二重まぶた、日本人にある丸顔のルーツはここだと思ったしだいです(笑)。関連し、上と下の写真は、マレー系の顔立ちをしたマダガスカルの女性です。
そして、アフリカでは珍しい水田稲作の国です。水田作(棚田)はマレー系の人が遠くアジアから持ち込んだと言われますが、その棚田の景観はアジア的な生活空間を感じさせます。
そこで、マレー系民族のマダガスカルへの移動ですが、この移動は、あまりにも離れたところへの移動ですので驚きで見られています。しかし、現在のマダガスカル人の言葉がマレー系の言語であること、多くの人の容貌がマレー系住民に似ていることから、これは事実です。
マダガスカルは混血民族ですが、60%以上がマレー系と言われています。その理由として、マダガスカル全土で、マダガスカル語(マラガシ語)が通じること、容貌がマレー系民族に似ていることが挙げられています。
そして、その移動手段ですが、アウトリガーを使い海洋を移動したのではないかと言われております。アウトリガーというのは、船にもう一そうか二そうの船を繋いで走行するスタイルのことで、こうすると安定し、荒波の多い海洋も移動しやすくなるようです。
日本では、このように船が連結したアウトリガーの遺跡は発見されておりませんが、大小の船が集まった船団があったことが土器の絵から知られております。これらの船が連結して使われたのか、遺跡の発見を期待しているところです。


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