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マダガスカルのお墓と洗骨、千の風になって(南方系と日本人)

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レインボー
マダガスカルの墓2


マダガスカルのお墓と洗骨、千の風になって(南方系と日本人)

私は仕事の関係でマダガスカルに2年滞在しました。そのとき、マダガスカル人の大半は死ぬとその魂(たましい)は天に行くと信じていることを知りました。

関連し、「千の風になって」という歌詞がありますが、この詩は、「死ぬと、その魂は肉体から離れ、天に行き、現世の家族を見守っている」という内容ですので、マダガスカル人とほとんど同じ考えと思われます。関連し、今回は、マダガスカル人の死生観と洗骨風習について愚考します。

上と下の写真は、マダガスカルでよくみられるキリスト教のお墓です。それぞれ家の墓があり、死ぬとお墓に入ります。そして死体は、お墓の中にあるベッドに横たえられます。

マダガスカルの墓1

マダガスカルの習慣では、遺体が腐り骨だけになると、遺族が、骨を洗い、布でくるみ、洗骨の儀式を行ない、天にいる死んだ父や母にそのことを報告します。天から父や母が見ているので、遺体と共に町を行進するような盛大な儀式が良いようです。

洗骨の意味ですが、人は死ぬとすぐ腐ってしまう。しかし骨は原形を留めて残る。すなわち、骨が死者の本体であり、死者を保存するなら骨を保存するのが正しいとする考えのようです。その風習は、マダガスカル人の大半を占めるマレー系の人々のルーツのインドネシアでも見られるようです。また、沖縄の一部でもその風習が最近まで残っていたようです。

人は死ぬとあの世に行き、草葉の陰から家族を見守っているのが日本人の一般的な見方ですが、あの世に行くという点は共通のものを感じさせます。

マダガスカル人の大半はキリスト教と言われますが、同時に祖先崇拝の宗教も持っていることになります。その意味で、私は、キリスト教だけを信じている本当のクリスチャンに会ったことがありません。このような曖昧な宗教観は、仏教徒でありながら仏教を知らない日本人に似ている感じがします。

なお、下の写真は、マダガスカルのほとんどの町にある教会です。宗派はカトリックではなく、イギリスが最初にマダガスカルに来てキリスト教を広めた関係から、イギリス国教会に属します。したがって、マダガスカルでは、共通外国語は植民地統治したフランス語、宗教はイギリス国教会になります。

マダガスカルの協会


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Posted byレインボー

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  • 2017/11/28 (Tue) 16:44
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