日本におけるモンゴル系のルーツ(北方系と日本人)5.3
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レインボー

日本人には、モンゴル系(Y染色体ハプログループC)の人たちの割合が9%程度認められます(Hamer 2005)。関連し、今回はモンゴル系のルーツについて愚考します。
先に、アフリカからのアイヌ系の移動のところで紹介しましたが、モンゴル系のハプログループはCで、アフリカでA型の祖先型から発生し、CグループはD型(アイヌ系)と同じく最初にアフリカを出たグループと言われております。
その移動は謎に包まれていますが、発生地のアフリカのツルカーナ湖を出たあと北上し、ユーラシア大陸の大平原(中央アジア)にたどりついたのではないかと思われます。
しかし、当時は氷河期にあり、食糧となるマンモスは居ましたが、寒かったため、移動は困難を極め、夏の間とか、少しずつ中央アジアに広がっていき、現在の満州(中国東北部)辺りに到着したのが2万年前頃と予想されます。そして、1.2万年前頃、氷河期が終わり温かくなってきますと、モンゴル系は居住地を広げていったと思われます。
そして、このモンゴル系の人たちが、どのようにして日本に来て、日本人の9%になったのか、これから紹介していきます。
なお、モンゴル系も東南アジア方面から移動したという説もありますが、この説では先に来たモンゴル系が何故、北に移動し寒冷な草原に住みつくようになったのか、説明困難です。
関連し、上の地図はモンゴル系民族のアフリカから日本への道です。
モンゴル系のDNAは北海道アイヌに13%程度も認められます(Tajima 2004)。しかし、北海道アイヌの江戸時代の人口は2万人程度で、当時の日本全人口の1%以下ですので、絶対数は少なく、モンゴル系の多くは半島由来と思われます。

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