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なぜ倭国は日本統一の事業をしなかったのか(邪馬台国と日本人)

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レインボー
マレー系民族の日本移住と倭国


なぜ倭国は日本統一の事業をしなかったのか(邪馬台国と日本人)

倭国は北九州にあり先進地域でしたが、北側の朝鮮半島への関心が強く、東側の日本には関心が薄かった印象があります。因みに、倭国は、朝鮮半島に行き、399~404年に大国の高句麗と戦ったことが高句麗の好太王碑文で明らかになっております。また、早くから文書を作る能力があり、国書を作り中国に朝貢していたことが分かっています。

また、白村江の戦い(663年)前後では唐軍と新羅軍に攻められた百済を救うため、倭国は数万の兵を送ったと言われております。

一方、4~5世紀における倭国を除く日本は、地方の大王が大きな前方後円墳を作っていた時期でした。国の統一が始まったのは6世紀のことで、継体王が百済の武寧王の支援を受けて始めたと思われます。

そこで、もし、倭国が、こうした兵力と先進文化を日本統一に使ったら、継体王以前の時代に日本統一も可能だったと思われますが、なぜしなかったのでしょう。今回は、この問題について愚考します。

拙ブログを系統的に読んできた方は分かっていると思いますが、それは民族(言葉)の違いにあったと思われます。

すでに何度も紹介していることですが、最近のDNA研究(Y染色体ハプログループ分類) によれば、日本人は、アイヌ系が35%、マレー系が30%、中国系20%、モンゴル系10%、その他5%の混血民族です。

マレー系の人々は、現在でもインドネシアのバリ島あたりに多数住んでおりますが、その容ぼうは小柄、そして生業として稲作を古くから行っており、かつ、アフリカのマダガスカルまで移住するような海洋系民族でもあります。

古代においても混血はあったと思われますが、アイヌが蝦夷と呼ばれ東北に多く住んで居たことは事実です。同じようにマレー系民族は北九州に集中して住んで居たと思われます。このことは、マレー系が江南地方から持ち込んだ水田稲作を北九州から始めたことからも推察されます。

また、マレー系民族は、朝鮮半島南部においても稲作を行い、百済建国の原動力になったと思われます。すなわち、朝鮮半島南部と北九州にはマレー系民族が居て、お互いに同じマレー系の言葉を使い交流していたと思われます。

魏志倭人伝には、倭国の人々は中国南部の海南島の人々に容貌や習慣が似ていることが紹介されています。このことも倭国は南方系の人々、すなわちマレー系の民族の国であったことを示唆します。

さらに拙ブログでは、ヨカ、ソウヤロ等の北九州の筑後弁はマレー語由来であることを解明してきました。そして、北九州には、小柄で丸顔の可愛らしい女性が目に付きますが、これらの容貌はマレー系の容貌であることも指摘してきました。

まとめますと、北九州の倭国はマレー系民族の国であり、同じ言葉を話す民族の百済など朝鮮半島南部と関係が深かったと判断されます。一方、東側の日本は、アイヌ系言語地域と推察されますが、言葉が異なり、別民族の国です。この民族の壁は厚く、日本統一の情熱は弱かったと判断されます。

「奴国は女王国の境」という言葉が魏志倭人伝にありますが、このことから推察しますと、奴国は現在の福岡市辺りですので、その東側の日本は女王国(倭国)とは別の民族か女王国に属さない人々が住んで居たことが予想されます。

関連し、上の地図は、マレー系民族の日本と朝鮮半島(百済)への移住経路です。

下の地図は、古代における日本民族の形成過程です。北方のツングース系民族は、モンゴル系と中国系の混合混血民族で、満州で発生し、言葉はモンゴル系に近いツングース語を話す民族です。現在の朝鮮半島の民族は言葉からツングース系と判断されます。

古代の民族分布と日本


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Posted byレインボー

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大川原英智

こんにちは。

民族と言語に着目したご推察。

DNAや水田耕作、そして史書からも幅広く視野に入れられ、僕にはとても勉強になります。

今回も楽しく有意義に拝読させていただきました。感謝です。

  • 2018/04/19 (Thu) 08:47
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レインボー
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Re: 大川原英智 様、民族と言語に着目した推察

大川原英智 様
いつも貴重なコメント、ありがとうございます。

ご指摘の民族と言語に着目した推察ですが、広い観点から推察すると見えてくるもの、これが拙ブログのテーマでもあります。
そのように見ていただけること、たいへん嬉しく思います。
草々

> こんにちは。
>
> 民族と言語に着目したご推察。
>
> DNAや水田耕作、そして史書からも幅広く視野に入れられ、僕にはとても勉強になります。
>
> 今回も楽しく有意義に拝読させていただきました。感謝です。

  • 2018/04/19 (Thu) 09:30
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