まとめ 6.日本語のルーツはアイヌ語とマレー語(日本語のルーツ)
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レインボー

まとめ 6.日本語のルーツはアイヌ語とマレー語(日本語のルーツ)
今回は、日本語のルーツについて、これまでの記事をまとめます。
まず、多くの学者の見解をまとめますと、日本語のルーツはアイヌ語になります。沖縄には琉球諸語がありますが、これらもアイヌ語がルーツとなっています。文法、基本単語を調べていきますと、アイヌ語につきあたるということだと思います。
すでに紹介しましたように、日本列島には初めにアイヌ系の人々が住み着きました。拙ブログでは、10万年前の人類遺跡が日本にあること、アイヌ系は最初にアフリカを出たグループであること等から、アイヌ系の人々は10万年前から日本に住んで居たと推察しております。その意味で、先住民族の言葉が日本語のベースになったということは、自然の流れと思われます。
続いて発音ですが、発音はマレー語にたいへん似ています。例えば、私がマレーシアに居た時のマレー語レッスンに、人はオラン、米はナシ、魚はイカン、餅菓子はクエ、というのがありました。カタカナがマレー語ですが、そのカタカナ発音がマレー語になります。
そこで、その日本語=マレー語カタカナ発音のルーツについて考察しますと、同じ発音をもつ万葉仮名(ひらがな)がルーツになったことは確かです。ひらがなを使うようになってから、実際の発音は文字言葉と一致するようになっていったと思われます。
そして、その万葉仮名が誰によってもたらされたかですが、それは、最初に万葉仮名を使ったマレー系の人々と思われます。彼らは、稲作民族で、朝鮮半島南西部と北九州に住み着き、稲作を始めました。また地理的関係から中国大陸とも縁が深く、いち早く漢字を取り入れ、万葉仮名風に国名や人名の表記に使ったことが、当時の地名や人名から分かります。
漢字を万葉仮名風に使うという方法は、外国人や外国の地名を表す方法として中国で使われていました。これを、中国と交易していたマレー系が真似たのだと思われます。
そして、万葉仮名は、マレー系国家の百済と倭国で3世紀頃から使われ、続いて、継体王の時代の6世紀頃から大和政権でも使われるようになったと推察されます。因みに、継体王の時代には、百済から五経博士が来るようになり、大和政権でも初めて文書が作られるなったことを拙ブログでは紹介してきました。
一方、大陸(朝鮮半島)からツングース系の人々も日本に多数来ていることが分かっています。しかし、彼らは、少しずつ長期に渡って日本に移住してきたため、日本語に与える影響は小さかったと思われます。偶然にも、ツングース系言語とアイヌ系言語は、動詞が最後に来るという点で文法スタイルが似ており、移住してきたツングース系の人々にとっては日本語は受け入れやすかったと思われます。
ツングース語とアイヌ語の文法が何故似ているかですが、次のことが推察されます。まず、ツングース民族はモンゴル系と中国系の混血で、ツングース語はモンゴル系言語(ウラルアルタイ語系)と分類されています。
最近のDNA研究(Y染色体ハプログループ分類)によれば、モンゴル系はC型、アイヌ系はD型で、両者とも古いタイプに属し、両者とも最初にアフリカを出たグループでベースが近い関係にあります。このため、言語文法も似ていたのではないかと予想されます。
最近の研究では、主語の後に動詞+目的語がくる英語や中国語の文法スタイルは新しく、人類最初の文法スタイルはウラルアルタイ語系言語(アイヌ系やモンゴル系)しかなかったという説も出ています。
以上、日本語のルーツ愚考でしたが、拙ブログ左側にあるカテゴリー欄の「日本語のルーツ」をクリックしますと関連の記事を見ることができます。
関連し、上の図はモンゴル民族とアイヌ系民族のアフリカから日本への道です。
下の図は日本語の形成過程です。

また、下のマンガ絵(さかなくん)で笑っていただけたら(笑)。


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