ウソを平気で言う風潮は日本的か(縄文思想と日本人)

ウソを平気で言う風潮は日本的か(縄文思想と日本人)
ブログのまとめを行ってきました。そして、まとめ5で、日本人の縄文思想について愚考しました。一方、最近、日本人の縄文思想と関連する事件が起きています。
日本の政治リーダーが嘘を平気でつくという問題ですが、日本人は体制に順応な人が多く、ウソをついても怒らない風潮があることに問題があるのではないか、という指摘がブログ仲間の記事にありました。そこで、こうした風潮は、日本人の特徴なのか、今回は愚考します。
まず、似たような状況は戦前にもありました。関係の書籍によれば、当時、石油輸出禁止など日本に過酷な経済制裁をしていたアメリカに対し、開戦すべきか軍内部に激しい論争がありました。あの有名な山本五十六大佐、そしてマレーの虎と怖れられた山下将軍はアメリカとの戦争に反対したとあります。しかし、昭和天皇と陸軍グループに押し切られ、開戦が決まったとあります。
その結果、山下将軍は現地に派遣されましたが、これは戦争に反対したためと言われます。そして、フイリピンで最後の決戦に臨み、アメリカ軍に捕まえられ、すぐ銃殺されました。
また、山本五十六大佐ですが、日本陣地視察のため南方に向かったとき、ブーゲンビル島上空飛行中に撃墜され、ジャングルで死亡しました。記録によれば、墜落しても生きていたようですが、戦争敗戦の責任を取り、自決したのではないかと言われております。
一方、戦争を指導した東条英機首相ですが、すべて天皇の命令でやったことで反対できなかった、と東京裁判で言ったことは有名です。また、共産党を初め戦争に反対した者は厳しく弾圧されたことも明らかです。
以上のことは太平洋戦争の一部ですが、ここに現在と同じ状況を見ることができます。
例えば、国有財産の土地を格安で払い下げた森友学園事件ですが、公文書の改竄は○○が勝手にやったこと、と上司に当たる大臣が言いました。また、当事者の○○は、資料は法律にしたがい廃棄した、と平気でウソをつきました。そして、検察は、特段の犯罪ではないという結論を出しました。
一方、森友事件に正直に対応した者には、異例の長期拘留という弾圧がありました。
以上ことをまとめますと、日本人には、体制に順応し、上には盾つくことはしないという風潮があることは戦前からあり、今も変わっていません。
これを、拙ブログの言う「日本人の自然との共生思想(縄文思想)」との関連で観ますと、日本人には自然や強いものに盾つくことはしない方がいいという考えが昔から流れていて、それが人間関係にも表れるのだと思われます。
このような思考は、先の大戦の経過から観て良くないことは明らかです。結論として、「日本人の自然との共生思想」は両刃の剣であり、長所もあるが弱点もあることになります。しかし、愛媛県知事を初め、正論を吐く人が出てきていることは、希望と思われます。
なお、上の写真は、自然との共生を目標に楽しんでいる我が菜園のアケビの様子です。
下は昨年秋の写真ですが、日本人は、こうしたアケビなど野生の果物を味わいながら自然と共生してきました。アケビですが、これで種が無ければ最高です(笑)。



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