北九州にマレー系民族が居たのか、現在の身長差から検討する(南方系と日本人)

北九州にマレー系民族が居たのか、現在の身長差から検討する(南方系と日本人)
拙ブログでは、日本に、10万年前の氷河期時代、黒潮の波に乗って南方からやってきたアイヌ系民族が太平洋側に広がり、次いで、氷河期明けの1万年前頃、稲作民族のマレー系民族が、江南地方、朝鮮半島南部を経て北九州を中心に広がり、次いで、6000年前には、北方系ツングース系民族が、朝鮮半島を経て、山陰、北陸など日本海側に広がったと推察しております。
関連し、今回は、福岡県と佐賀県を中心に広がった低身長と言われるマレー系民族の影響が現在の身長にも表れているのか、高身長のツングース系が多いとみられる北陸4県と比較し検討します。
なお、私はマレー系民族の多いマレーシアに3年、アフリカのマダガスカルに2年、稲の仕事で滞在し、彼らと付き合いましたが、その彼らの特徴として、小柄(低身長)であるのは本当だと思いました。関連し、上と下の写真は仕事関係でお会いしたマダガスカルの人々です。

そして、本題の身長データですが、「学校保健統計調査 都道府県別身長(17歳)」を用いました。使った資料は、表にあった最古年(1996年)と最近年(2014年)です。
結果ですが、男性17歳の県別差異を下に示しました。福岡県と佐賀県の身長は、北陸4県のいずれの県よりも低い結果でした。平均でみると、北九州2県が北陸4県より1996年は1.5cmm、2014年は1.7cm低い結果でした。

さらに、女子17歳の県別差異を下に示しました。福岡県と佐賀県の身長は、北陸4県のいずれの県よりも低い結果でした。平均値でみると、北九州2県が北陸4県より1996年は0.9cmm、2014年は0.6cm低い結果でした。

まとめますと、北九州2県の男女の身長は、北陸4県と比較し明らかに低い傾向がありました。この差が、DNAの差異なのか、環境の差異なのか明確には分かりませんが、DNAの差異がある可能性は否定できない結果と思われます。すなわち、北九州2県はマレー系民族のDNAが多い可能性があると思われます。
関連し、拙ブログでは、「北九州方言のルーツにマレー語の影響があること」を指摘してきましたが、言葉とDNAから、稲作民族としてマレー系民族が北九州に居た可能性はさらに強くなったと思われます。

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