名古屋人のDNAルーツ愚考(日本人のルーツ)

先月、「関西人のルーツ」 について愚考しましたところ、ブログ仲間から「名古屋は中間の中間」というコメントをいただきました。関連し、今回は名古屋人のDNAのルーツについて愚考します(笑)。
ブログ「日本古代史つれづれ」の記事を見ていましたところ、「日本人はどこからやってきたのか?(10)」 で名古屋人のDNAのデーター(by I. Nonaka, K. Miyaguchi and N. Takagi)が紹介されていました。
その記事のソースは、「Y-chromosomal Binary Haplogroups in the Japanese Population and their Relationship to 16 Y-STR Polymorphisms」と思われます。
そのデーターでは、名古屋人のアイヌ系(Y染色体ハプログループ D2)の割合は34%で、関西人の27%と関東人の48%の中間であることが示されていました。
拙ブログ記事では、日本に最初に住んでいたのがアイヌ系(縄文人)、そして、そこに南方系のマレー系が入りこみ、新縄文人となり、さらに、そこへ北方系のツングース系(モンゴル系と中国系の混合民族=韓国系)が朝鮮半島から西側から入り込んで日本人ができあがったことを紹介してきました。
これらのことから推察しますと、名古屋人のアイヌ系の割合が、関西人と関東人の中間ということは、地理的状況からすれば当然のことかもしれません。すなわち、ツングース系の民族が西側から移住してきて、その結果、アイヌ系の割合が、西側から薄まっていき、名古屋は関西と関東の中間になったと推察されます。
そして、その結果、関西ではツングース系(モンゴル系+中国系)が多く、関東ではアイヌ系が多くなったことから推察しますと、名古屋は中間の中間というのは、文化面だけでなく、日本人のDNAからも指摘できることになります。この関係を上の地図に示しました。
以上、名古屋人のDNAルーツ愚考でした。

日本史ランキング