天皇家のルーツはアイヌ系の継体王

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継体王の男系子孫のY染色体ハプログループ


天皇家のルーツはアイヌ系の継体王(天皇家のルーツと日本文化)

これまで日本人のルーツについて検討してきました。

そして、最近のDNA情報(Y染色体ハプログループ分類)によれば、天皇家のルーツはアイヌ系という結果が出ております。

関連し、今回は、その結果について愚行します。

まず、「有名人のハプログループ」の「Y染色体D1a2a1b系統」によれば、現天皇の祖先「継体王」(在位:507-531年)の男性子孫のY染色体ハプログループはD1a2a1であり、アイヌ系(D1a2)です。

調べられた有名人は、聖徳太子、桓武天皇(在位:737-806年)、東山天皇(在位:1675-1710年)、後村上天皇(在位:1328-1368年)、近衞文麿(1891-1945)等の男性子孫です。これら子孫のY染色体ハプログループは、すべてがD1a2a1bであることが判明しました(上図参照)。

以上の結果から想像しますと、継体王(天皇)のY染色体ハプログループはD1a2a1b(アイヌ系)で、ほぼ間違いないと思われます。

一方、継体王より前の天皇、すなわち記紀にある神武天皇由来の天皇の子孫ですが、情報が少なく、不明です。Y染色体ハプログループ分類のための子孫がまったく見つかっていないのです。

継体王より前の天皇の子孫がまったく見つかっていないということは、拙ブログで指摘してきたとおり、やはり実在していなかった可能性が大になります。

次に、なぜアイヌ系の継体王がリーダーになったのかですが、前回の報告を参考にしますと、次のように推察されます。

継体王の時代、言語として3グループあったと思われます。縄文時代からのアイヌ系言語グループがほぼ全国に、稲作民族のマレー系のグループが北九州に、北方畑作民族のツングース系グループが出雲や北陸など日本海側に居ました。そして、アイヌ系言語グループは縄文時代から居た人びとで、明らかに多数派だったと思われます。

因みに、マレー系は全体として30%居ますが、前々回検討しましたように、縄文時代に来ていた海洋系のグループ20%(マレー系A)と後の弥生時代に来た水田稲作系のグループ10%(マレー系B)に分けられます。おそらく、海洋系マレー系A20%は縄文時代から居た関係から縄文人になっていましたので、言語として縄文系のアイヌ系言語グループに属していたと思われます。

また、パプア系5%ですが、彼らも古くから居る民族で縄文系と思われますので、同じくアイヌ系言語グループだったと思われます。

一方、朝鮮半島由来の畑作民族ツングース系25%ですが、縄文時代から少しずつ来ていた関係から、彼らの大半(15%)は同じくアイヌ系言語グループだったと思われます。

すなわち、当時の多数派は、言語として縄文由来のアイヌ系言語グループ(実は日本語)で、その内容はアイヌ系35%、縄文系のマレー系20%、縄文系のパプア系5%、縄文系のツングース系15%で、合計75%になります。

そこで、そうした背景で、縄文系の継体王が押され、まとめ役になったと推察されます。その結果、同様な背景をもっていた吉備国、出雲国も取り込まれていったと思われます。

一方、北九州の倭国ですが、彼らは水田稲作系のマレー系です。彼らは言葉も違います。何よりも、朝鮮半島の百済など同じマレー系と結びつきが強く、アイヌ系言語グループとは違っていて、一緒になることはありませんでした。詳しくは「なぜ倭国は日本統一の事業をしなかったのか」 を参照願います。

そして、継体王100年後の子孫に聖徳大使が現れ、仏教や儒教の教えを入れた「17か条の憲法」を残しましたが、その17か条トップの言葉には、仏教や儒教でなく「和」の重要性が記されております。

この「和」の精神、それは縄文思想をベースにしたものと思われますが、継体王には縄文時代人の思想があり、それが聖徳大使にも引き継がれていたのではないかと思われます。詳しくは「聖徳太子の17条の憲法と縄文思想」を参照願います。

また、その後の日本社会を観ますと、強大な宗教、すなわち仏教、儒教、キリスト教が日本に持ち込まれました。しかし、それらは主流とはならず、縄文時代からの自然崇拝宗教が今でも優勢です。

こうして観ると、継体王は、縄文時代からの仲間をまとめ、日本統一の先駆けとなった偉大な王に見えてきます。


DNA研究、Y染色体ハプログループ分類とは?


参考までに、Y染色体ハプログループ分類について、初めての人のために紹介しますと、次のような感じです。

男性か女性を決める染色体にXとYがあります。XYが男性、XXが女性になるわけですが、Y染色体は男性にだけあり、父親から男の子供に引き継がれることになりますので、そのY染色体をたどると父親のルーツが分かることになります。

このY染色体は、巨大なDNA配列の塊からできておりますのでそのDNAの配列から種類を細かく分類でき、人類祖先のDNAを分類するのに最適と言われております。

たとえば、Y染色体ハプログループがD1a型ですと、それはアイヌに多い型ですので、その人の男親のルーツはアイヌ系となります。そして、このD1a型という分類は、10万年経過しても、マイナー変化はありますが、D1a型のままで変わることはありません。

関連し、最初のDNAハプログループはアフリカで発生したことについては「アイヌ系民族のルーツはアフリカ」 を参照願います。



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