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日本人の縄文思想と稲作のルーツ

朝鮮半島由来「ツングース系王家」は、3世紀に奈良纏向遺跡で始まり、巨大古墳を多数建造したが、アイヌ系「継体天皇」によって6世紀に滅ぼされた。関連し、日本書紀の歴史改竄に迫ります。
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仁徳天皇「かまどの煙」のパラドックス


大仙陵古墳の歴史パラドックス



仁徳天皇「かまどの煙」のパラドックス(古代史の問題)

日本の巨大古墳について検討してきました。そして、巨大古墳を建造した朝鮮半島由来ツングース系王家は、その巨大古墳建造のため民衆の怒りにあい、新勢力のアイヌ系の継体天皇(在位:507-531年)によって滅ぼされ、王家の歴史が不明になってしまったことを指摘してきました。

一方、世界最大の大仙陵古墳に葬られていると言われる仁徳天皇ですが、日本書紀(720年完成)では110歳まで生きた伝説の人物となっており、実在の人物ではないとも言われております。

また、仁徳天皇は、民衆のかまどから煙が出ていないのを見て、心を痛め税金を3年も免除したという美談が残されており、庶民のための政治を行った天皇として評価されています。しかし、巨大古墳建造で民衆が疲弊したことから考えると、これもそのまま信じることはできない内容です。

前置きが長くなりましたが、関連し、仁徳天皇と「かまどの煙」のパラドックスについて今回は愚考します。

まず、仁徳天皇のかまど伝説ですが、「仁徳天皇|民のかまど~庶民のための政治を行った天皇」によれば次のとおりです。


天皇となった仁徳天皇は、民のための政治を進めていきます。

治水や灌漑設備に力を注ぎ、大阪府寝屋川付近にある茨田堤に堤防を作りました。

難波堀江を作ったのも仁徳天皇であり、この工事こそが日本で初となる大規模な土木工事だったとされています。

さらに新たな農耕地も開拓を進め、新たに作られた田んぼは四万余頃だとされています。

しかし民のための治水や開拓を進めていたある日、仁徳天皇はあることに気づきます。

その日、高い山から四方を眺めて町の様子を見ていた天皇は、民家から炊飯のための煙が出ていなかったのです。

煙が出ていなかった理由について、仁徳天皇は心を痛めます。

そこで仁徳天皇は民へ課していた税金を3年も免除しました。

その間、高津宮に雨漏りが起こるも、修理をせずに我慢したのです。

税金を免除してから3年後、再び仁徳天皇が山から周囲の街を見下ろすと町の家々からは炊飯のための煙がもくもくと立ち上がっていました。

そんな町の様子を見て、仁徳天皇はこんな歌を詠みました。

 高き屋に のぼりて見れば けむり立つ 民のかまどは にぎはひにけり

このエピソードは「民の竈(かまど)」と呼ばれる故事の逸話となっていますが、実は平安時代に仁徳天皇を思って誰かが詠んだ歌なのだとか。

(引用終了)

以上が仁徳天皇かまど伝説ですが、このことと年齢問題を含めて検討しますと、次のことが考えられます。

以上の引用記事では民衆が苦しんだ理由に、農耕地の開拓等の話が出てきますが、巨大古墳建造の話は出てきません。民衆から見ると、農耕地と違い、いくつもの巨大古墳建造は最も不要な事業で、民衆が疲弊したのはこちらの方で、おかしなことです。

そして、仁徳天皇が、110歳まで生き、天皇在位期間が87年間と日本書紀で言われておりますが、実在する多数の巨大古墳との関係から観ると、おかしなことです。

因みに仁徳天皇が眠っていると言われる大仙陵古墳は5世紀前期の時代です。

前回紹介しましたが、仁徳天皇陵以前の100年間(4世紀後~5世紀前)に208mを超える巨大古墳が大阪で6基建造されています。仁徳天皇が110歳まで生きたとなると、100年間、王墓建造は必要なくなります。すると、この時代に建造された巨大古墳は何のために建造されたのか分からなくなります。

以上のことから想像しますと、仁徳天皇の「かまど伝説」美談は、上記引用文が最後に指摘しているように、平安時代の創作だった可能性が高くなります。

そして、これは「歴史のパラドックス」でないかと思われます。

すなわち、「仁徳天皇」は、世界最大の巨大古墳建造で民衆を疲弊させ支持を失った5世紀の大王と推察されますが、500年後の平安時代に「庶民のための政治を行った天皇」として評価され、さらには、その陵墓は現在は世界遺産として評価されてしまいました。さらには、その年齢から存在自体も不明という指摘もあります。

関連し、パラドックスに満ちたそれらの歴史的経過を上トップ(表)に示しました。


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[ 2020/07/28 08:20 ] 古代史の問題 | TB(-) | CM(4)
中国の神話のパクリでは?
 中国の神話に、堯・㝢という伝説上の王がおり、㝢と言う人は元々中国全土で治水のために活躍していて脛の毛が擦り切れ、その人柄を見込んだ堯から王の位を譲位されたとされています。
 大陸は歴史が非常に長く、様々な神話、伝承、逸話、歴史改竄が存在します。
 邪馬台国の時代に既に魏と交流がありましたから、日本の天皇神話の捏造も、中国に習って作られた可能性が高いのではないでしょうか?

 なお、現在、「武則天」という則天武后を主人公にした中国の時代劇をケーブルで見ていますが、十年ほど前の作品が史書に記載された通り、残酷な狂気の独裁者として則天武后を描いていたのに対し、今放映されているのは表面的な史書の記載の裏の真実を史実を踏まえて作っていて、非常に興味深い内容になっています。
 則天武后の史書の記載は、後を継いだ皇帝によって狂気の女帝とされてきましたが、当初の支配者から次世代の支配者に政治的権力が移行した場合、クーデターで成立した権力は、前の権力が滅亡させられた事を正当化する事が多いでしょう。
 その点、継代天皇は前の天皇を神格化している事が不思議です。遠縁や姻族にツングース系の人がいたのでしょうか?

 なお、仁徳天皇が税を免除したとありますが、実際には、「巨石建造工事に携わって重労働を課せられるか、税金を取られるか」という選択であったに過ぎない事を、美談としたのかもしれませんね。
 金持ちは税金を払い、金のない庶民は重労働。それをもって「税を3年も免除した」とは白々しいと思います。金持ちや権力者は悠々自適、庶民の大半は非正規雇用でブラック企業に搾取される。なるほど庶民の納税額はたかがしれていますが、それをもって「ありがたく思え」というのは頂けないですね。
[ 2020/07/29 08:05 ] [ 編集 ]
Re: のんちゃんパパ様、中国の神話のパクリでは?
のんちゃんパパ様
たいへん示唆に富んだコメント、ありがとうございます。

中国の神話のパクリでは?、その可能性がありますね。
私たちが教えられてきた古代史、その方面を含め、再検討が必要と思っています。
草々
[ 2020/07/30 07:49 ] [ 編集 ]
仁徳天皇伝説の疑問
仁徳天皇は、皇太子の菟道稚郎子と皇位を譲り合い、『日本書紀』では菟道稚郎子が皇位を譲るため自殺したとされます。戦前の修身でも気恥ずかしいくらいの異様な美談で、とても現実とは思えません。
民衆が炊事もできないほど貧しいことを知って課税と労役をやめたというのも、同じようにあり得ない後世の創作だと思います。
一方、皇后が武内宿禰の孫娘の磐之媛というのも怪しいと思います。
邇邇芸命が醜い「石長比売」を無視して「木花之佐久夜毘売」だけ娶って短命になった神話は、バナナ型神話のひとつとされますが、「磐之媛」という名は、「石長比売」と同類に思えます。そもそも武内宿禰は長寿で有名で、「磐之媛」は仁徳天皇が美女にすぐ手を出すことに怒り狂います。うっすらとバナナ型神話の残存が感じられます。(バナナ型神話の中心は東南アジア)
私見ですが、これらの事から考えると、仁徳天皇にかかわる話はかなりいろいろな寄せ集めで構成されていると思います。

なお、インドネシアの国章は金色の神鳥ガルーダですが、私は神武天皇の「金色の鵄」なども同じマレー系神話の流れを汲むと思うので、仁徳天皇伝承にも淡路島の海人を通したマレー系神話がいろいろと隠れているような気がします。
[ 2020/07/30 12:37 ] [ 編集 ]
Re: sazanamijiro 様、仁徳天皇伝説の疑問
sazanamijiro 様
貴重なコメント、ありがとうございます。

仁徳天皇伝説の疑問ですが、いろいろあるのですね。
インドネシア伝説とも関係あるとなると、日本の神話や伝説のルーツについて整理が必要な感じがします。

そして、仁徳天皇が実在するとなると、年齢を含め、どこまでが本当なのか、知りたいところです。
草々
[ 2020/07/31 07:34 ] [ 編集 ]
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日本人の縄文思想と稲作のルーツ
日本人のDNAと縄文思想と稲作のルーツについて海外経験と最新情報を元にユーモアをまじえて迫ります

レインボー

Author:レインボー

私は稲仕事の関係からいくつかのアフリカとアジアの国々で暮らし、日本人のルーツはアフリカまで辿れること、その思想は自然との共生思想(縄文思想)であること、稲はマレー系の人々が持ち込んだことを実感しました。その経験をベースに、日本人のDNAと稲作のルーツに迫ります。なお、ペンネームは、「虹を見る歴史思考」という拙ブログの手法と関連し「レインボー」とします。どうぞよろしく。
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