日本語の成立とアイヌ系王家との関係

日本語の成立とアイヌ系王家との関係(日本語のルーツ)
最近のDNA研究は、現天皇家はアイヌ系の継体王(在位:507-531年)に始まることを明らかにし、これまで曖昧模糊としていた日本古代史の中心人物を明らかにしました。
関連し、今回は、日本語とアイヌ語の関係について、再度、愚考します。
まず、日本語のルーツはアイヌ語にあることは明らかです。詳しくは「日本語のルーツはアイヌ語とマレー語」を参照願います。
しかし、何故、アイヌ語が日本語のルーツになったのかについては曖昧でした。単純に、アイヌが先住民族であったこと、アイヌ系の人々が多数であったこと、そして、新しく日本に渡来してきたマレー系やツングース系の人々がその言葉に従ったためと、漠然と考えられてきました。
しかし、最近のDNA研究(Y染色体ハプログループ分類)によれば、現代人の35%がアイヌ系、30%が南方系のマレー系、25%が朝鮮半島由来のツングース系、10%がその他となっていて、アイヌ系が絶対多数ではなく、すっきりしない点もあります。
また、支配者の言葉が、その国言葉になることも多くあります。因みに、新大陸と言われるアメリカの言語は、移住し支配者となった人々の言語、すなわち北米では英語、南米ではスペイン語等に変わりました。
そこで、日本の中心部の古代近畿地域の支配者ですがで、最初の支配者となったのは朝鮮半島由来のツングース系民族でした。彼らは、弥生人とも言われ、鉄器を導入し、それらを使い稲作や畑作の農耕を始め、人口が増えました。そして、その生産力を背景に王家が誕生し、そのツングース系王家は巨大な古墳をいくつも建造しました。
この巨大古墳建造王家は、最初の巨大古墳の箸墓古墳が建造された3世紀後半に始まり、アイヌ系の継体王によって滅ぼされた5世紀初頭(507年頃?)までの約250年間続いたと思われます。当然のことですが、このとき使われたのは支配者の言語、すなわち、ツングース系言語だったと推察されます。
しかし、この言語は残っていません。強いて探せば、大阪弁に朝鮮半島の釜山方言の雰囲気があることだけでしょうか。詳しくは「朝鮮半島のツングース系言語と関西弁の関係」を参照願います。
ツングース系言語が消えた理由は単純で、支配者がアイヌ系の継体王に代わったことが最大の理由です。このとき、ツングース系弥生人とアイヌ系縄文人の民族対立が絶頂になったときと推察され、その争いの結果、ツングーケイ王家の歴史は抹殺され、古墳を除いて他は何も残らなかったのが真相と思われます。すなわち、このときツングース系言語も抹殺されたと思われます。
想像しますと、当時のツングース系民族とアイヌ系民族の住み分けですが、つぎのようであったと推察されます。当時はツングース系王家時代ですが、地方では部族社会であり、低地水田稲作地域ではツングース系言語が、アイヌ系がもともと住んでいた中山間地域ではアイヌ語が使われていたと思われます。
そして、ツングース系が支配していた低地水田作地帯は豊か、アイヌ系の居た中山間地は稲作適地が少なく畑作中心で貧しかったと思われます。この対立に、古墳建造の労役に対する憎しみが加わり、それらの怒りは頂点に達し、アイヌ系は立ち上がったと予想されます。
そして、アイヌ系の継体王が支配者になると、ツングース系の支配していた低地はアイヌ系に奪われたと想像されます。さらには、ツングース系の言葉を話す人々はツングース系王家関係の者とし嫌われ、弾圧され、その結果、ツングース系言語は使われなくなったのではないかと思われます。
それらの結果、マレー系倭国のあった北九州地域を除き、新しく王家となったアイヌ系王家のアイヌ語だけが日本では残ったと推察されます。
一方、日本語の発音ですが、これはアイヌ系の発音と異なります。そこで、調べますと、最初に使われた表音文字の万葉仮名の読み方と日本語は一致します。そして、その読み方はマレー語と一致しています。おそらく、万葉仮名を導入する過程でマレー語の発音様式が導入されたと思われます。
その歴史的過程には次のようなことが考えられます。
まず、ツングース系王家を滅ぼした後、継体王は、マレー系国家の百済と外交を行い、その後、仏教の経典や万葉仮名を百済から導入しました。
当時、百済は中国南方由来のマレー系の国家であり、その関係から呉国等の南方の国と交流があり、そこから仏教の経典を取り寄せました。その結果、漢字には南方読みと北方読みの2種類がありましたが、百済の導入した経典は南方読み、そして、日本は南方読みを導入したことになります。
また、漢字の使い方には、外国の地名や人名などを示すために音節だけ利用する方法があることは知られていることです。この方法として導入されたのが万葉仮名ですが、日本の万葉仮名の読み方はマレー語に一致します。これは、百済ではマレー系の言語が使われていたためと思われます。詳しくは「万葉仮名とマレー語発音の一致」を参照願います。
関連し、百済の日本読み方は「くだら」ですが、中国語や韓国語ではそのように読めない謎がありました。関連し、拙ブログでは、くだら(Kudara)はマレー語で兄弟という意味で、おそらく、同じマレー系の北九州倭国の人々が使い、日本に広まったものと提案しております。詳しくは「古代国家「くだら」の国名由来」を参照願います。
まとめますと、日本語のルーツはアイヌ語ですが、それは、現天皇家の祖先の継体王がアイヌ系であり、ツングース系王家を滅ぼしたとき(507年?)からアイヌ語が全国的に使われるようになったためと思われます。一方、日本語の発音は、その時代、マレー系発音の万葉仮名(漢字)を導入する過程で、マレー語と一致する発音となったものと思われます。
関連し、以上の経過を上トップ図に示しました。
なお、このような日本語のルーツについて関心のある方は、拙ブログ左側にありますカテゴリ欄から「日本語のルーツ」を選びクリックしますと関連の記事を見ることができます。

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