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ツングース系王家の繁栄と滅亡 はじめに その王家のルーツ

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レインボー
ツングース系王家の繁栄と滅亡 はじめに その王家のルーツ




日本古代の真相

今回から「ツングース系王家の繁栄と滅亡」と題し、記事を発信いたします。

拙ブログでは、現天皇家はアイヌ系であること、アイヌ系王家はその前にあった朝鮮半島由来ツングース系王家を滅ぼしたことを検討してきました。

ツングース系とは中国東北部(満州)に由来するツングース語を話す民族の総称です。朝鮮半島を支配した高句麗や新羅はツングース系と分類されています。

遺跡を基にした日本の古代史では、朝鮮半島由来の弥生人が鉄器と稲を持って日本に渡来し、平野部で水田稲作を行い豊かになり、その結果、人口が増え、各地に小国家が造られ、それらが統合され国家となり、ヤマト朝廷ができたと結論されています。

そして、これら弥生人の多くは長身であることから、朝鮮半島由来ツングース系民族であろうと結論されています。なお、北九州を中心に低身長のマレー系民族も渡来したことが分かっています。しかし、彼らの分布は北九州に限定されています。

一方、日本の正史と言われている日本書記ですが、ツングース系王家についてはまったく言及されていません。神武天皇が東征したとき、ヤマト(奈良盆地)には先住支配者の豪族が居ましたが、この豪族を打ち破りヤマトに都を造ったとあります。そして、天皇家は偉大で万世一系ということになっています。

上記の内容を総合すると、朝鮮半島由来のツングース系王家がヤマトに創られ、それが現在も続いていることになります。

しかし、こうした理解に合わない事実が最近出てきました。それは、DNA研究(Y染色体ハプログループ分類)の結果で、「天皇家はアイヌ系」であることが明らかになったことです。そして、そのルーツは継体天皇(在位:507-531年)まで辿れることが多くの研究者に支持され、ほぼ確実となっています。

これらのことを総合しますと、古墳時代の最初の王家は朝鮮半島由来のツングース系王家、この王家を滅ぼしたのがアイヌ系の継体天皇で、そのアイヌ系王家が現在も続いていると結論されます。

なお、日本人のルーツですが、アイヌ系35%、南方系のマレー系が30%、ツングース系が25%、その他10%の混合混血民族であることがDNA研究で明らかになっています。

縄文人のアイヌ系は弥生人に北の北海道、南の沖縄地方に追われ本州地域にはほとんど居ないと言われた時期がありましたが、それも完璧に否定されたことになります。詳しくは「最近のY染色体DNA情報と従来知見の修正」、さらには拙ブログのカテゴリ「日本人のルーツ」を参照願います。

以上のことから、日本では朝鮮半島由来ツングース系王家からアイヌ系王家の継体天皇に507年に替ったことになります。しかし、これらのことは一般にはまだ知られていない状況です。

関連し、ここでは、これまでの古代史の通説を否定することになりますが、「ツングース系王家の繁栄と滅亡」について検討し、古代史の真相に迫ります。

その主な小課題は、下表のとおりです。

ツングース系王家の繁栄と滅亡(タイトルと小課題)

また、本課題の概要について、上トップに示しました。


レインボー
Posted byレインボー

Comments 2

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motomasaong
民族の大移動と王朝の変遷は日本でも起きた

 もともとはアイヌ系だけが暮らしていた日本ですが、現在の比率では35%ですから、膨大な数のマレー系、ツングース系が流入したことになります。
 こうした事はヨーロッパ史では普通に起きており、各地域の民族が混血して暮らしてきました。アメリカ大陸の場合、南米では比較的にネイティブアメリカンが生き残り、部分的にせよ白人との混血が起きましたが、北米ではイギリス系白人が原住民を民族浄化することを目標とし、ほとんど例外なく虐殺し、混血もほとんど起きませんでした。
 現在の日本の25%はツングース系ですから、継体王のクーデター後も、支配者階級以外のツングース系はほとんどは虐殺されずに生き延びたことになります。
 今の日本でも、大勢の韓国や中国出身者、部分的にはフィリピンやベトナム、インドネシアなどの人々が流入し、韓国や中国出身者の場合、混血も多数発生しています。
 日本の古代史においても、ゲルマン人の大移動などに匹敵するような民族移動や、アーサー王によるローマからの独立などのようなクーデターが起きたと言うのは興味深いですね。
 継体王当時もツングース系支配者が敵視されましたが、現在でも韓国・中国出身の人々を差別する右翼がいますから、歴史は繰り返すと言うことであり、それは同時に、島国の様な閉鎖世界では、部外者との交流を嫌い差別が発生しやすいという事でもあり、人間の性が歴史と社会を構築していると言う事なのでしょう。
 

  • 2023/09/22 (Fri) 13:10
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レインボー
レインボー
Re: motomasaong様、民族の大移動と王朝の変遷は日本でも起きた

motomasaong様
いつもコメント、ありがとうございます。

ご指摘の「日本の古代史においても、ゲルマン人の大移動などに匹敵するような民族移動や、アーサー王によるローマからの独立などのようなクーデターが起きたと言うのは興味深いですね。」ですが、

日本の古代史では、この独立が曖昧のままです。継体王(アイヌ系)によるツングース系からの独立は、残念ながら指摘しているのは拙ブログだけです。ユーチューブにもありません。

  • 2023/09/23 (Sat) 07:49
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