アイヌ系民族のルーツはアフリカ(アイヌ系と日本人)
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レインボー

Y染色体ハプログループ解析(Hamer 2005)から、日本人はアイヌ系が35%と最多であることを紹介しました。関連し、今回は、アイヌ系のルーツはアフリカであることについて愚考します。
現在の人類は、20万年前に、アフリカのケニアのツルカーナ湖の大地溝帯と呼ばれるところで原人から進化したと推定されています。
そして、その「Y染色体ハプログループの系譜」ですが、そのウエブ情報によれば、最初に発生したハプログループはA型です。
そして、次いでA型の祖先型(Adamo Y染色体)からB型、C型(モンゴル系)、D型(アイヌ系)がアフリカで生まれたようです。その他の型は、アフリカ以外の地域で、A型の祖先型がさらに変化し生まれたようです。これらの関係を上の図に示しました。
そして、A型とB型はアフリカに残り、C型とD型は、最初にアフリカを出たグループと言われています。この時期は10万年前頃と推察されていますが、日本に12万年前の人類遺跡があることから推察しますと、アフリカを出た時期は、もっと早い15万年前頃になることも考えられます。
そして、C型のモンゴル系は、ツルカーナ湖を出たあと北上し、中央アジアに到着し、その後、東側のモンゴル平原方面に向かいモンゴル民族のルーツになったと予想されます。
一方、D型のアイヌ系は、ツルカーナ湖を出たあと、東に向かい、アラビア半島南端を通り、東南アジアのスンダランドに着いたと推定されています。
スンダランドというのは、海面の低かった氷河時代にスマトラ~ボルネオ辺りに出現した大陸です。当時は氷河期ですが、スンダランドは、温かく、適度な雨があり、植物が茂り、人類が住むには最適の場所の一つだったようです。
なお、関連し、下の地図は、アイヌ系民族が日本にきた経路です。


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