「お岩木山よ見えたかおとう」とマダガスカルの山(縄文思想と日本人)
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レインボー

マダガスカルの山(森)と日本の山の違いについて以前に紹介しました。そして、日本では山が大切に保存されていること、これは自然との共生をベースにしている縄文思想と関連していることを紹介しました。
昨日(8月11日)は「山の日」でしたが、それとも関連し、今回は、「お岩木山よ、見えたか、おとう」というフレーズについて愚考します。
私がマダガスカルで単身赴任生活をしたときのことですが、アパートで演歌を歌いながらストレス解消していました(笑)。吉幾三作詞作曲の「津軽平野」をよく歌いましたが、そのなかに、「お岩木山よ、見えたか、おとう」というフレーズが出てきます。
これは、「お岩木山よ、見えたか、(出稼ぎから帰ってきた)おとう」という内容と思います。冬の出稼ぎから帰ってきたおやじが、汽車からおりて、お岩木山に向かって、「春になり、津軽の故郷に無事帰ってきたよ、これから農作業で忙しくなるね」、とお岩木山に挨拶している様子でないかと思います。
これは、まさに、日本人の山への信仰、そのものでないかと思います。外人には分からない心境かもしれません。そして、このように、日本人は、あるときは自然(山)と一体となり、あるときは感謝し、生きて来たのではないかと思います。
関連し、以前にも紹介しましたマダガスカルの山ですが、上と下の写真は、それらの様子です。高原に居るためか、山らしい山はなく、ほとんど手の届くところにある感じです。よく見ると、山全体が畑になっていて、神々しいものは感じられません。
そこでまとめますと、日本には多くの美しい山がありますが、その美しさと同時に、山は命の水を貯める力などがあり、自然との共生思想とあいまって、山への信仰が自然と育まれてきたのではないかと、マダガスカルの山を見て感じたしだいです。
簡単ですが、今回はこれで失礼します。



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