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魏志倭人伝にある地名はマレー系言語か(邪馬台国と日本人)

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魏志倭人伝の中の日本語地名

魏志倭人伝にある地名はマレー系言語か(邪馬台国と日本人)

万葉仮名のルーツがマレー系言語の発音に由来することについて、前回(2日前)アップしました。関連し、今回は、魏志倭人伝に記されている日本地名とマレー系言語の関係いついて愚考します。 

魏志倭人伝には、日本の地名が多数出てきます。それは漢字で表記されていますが、読みは万葉仮名風です。ということは、万葉仮名のルーツが3世紀の邪馬台国まで辿れることになります。

専門家によると、それらのなかで読み方で確実な地名は、ツシマ(対馬)、イキ(一支)、マツラまたはマラ(末盧)、イト(伊都)のようです。

拙ブログでは、倭国はマレー系言語の国であったと推察しておりますが、今回は、これらの地名がマレー系言語から生まれた可能性について検討します。

まず、当時の背景となる言語状況を見ますと、日本(アイヌ系)、マレー系、中国系、ツングース系の言語があったと考えられます。そして、古代の言葉は、先住民族のアイヌ系か、北九州においては例外的にマレー系であったと推察されますが、その観点から見ますと、対馬等これら地名は、すべてマレー系言語と思われます。

そこで、これらの言葉をマレー系言語と仮定し、現在のマレー語に訳しますと、ツシマ(tuma)は虱(シラミ)、イキ(Ikki)は一騎当千、マツラ(末盧)は一つの(matu)血(rah)、マラ(末盧)は私の(mah)血(rah)、 イト(itoo)は余りに、という意味で、発音と似たような言語がマレー語にあります。

また、私がマレーシアに居た時(1983-1986)のことですが、マレーシア初の国産車がプロトン・サガという名前で売り出されました。このサガは、マレー人の説明では、輝かしい(Sagah)というマレー語に英語の英雄物語(サガ)の意味を含ませたようです。日本人には日本の佐賀と同じ発音でしたが、このサガから考えると、佐賀県は邪馬壱国(邪馬台国)のあったところ、輝かしい国だったのかもしれません(笑)。

ということは、魏志倭人伝に出てくる日本の地名はマレー系言語の可能性が高いと思われます。

拙ブログでは、邪馬壱国(邪馬台国)の住民の容貌や生活習慣が海南島の民族に似ているという魏志倭人伝の記述から、倭国はマレー系民族の国であったと推察しましたが、言葉の様子からもマレー系の民族であった、と推察されます。

関連し、これらの地名を上の地図に示しました。

また、「魏志倭人伝に出てくる国名、人名の発音」https://blogs.yahoo.co.jp/ainomori_snow/6873762.html という記事がありました。参考までに一部を紹介しますと、次のとおりです。

 発音が確定できる文字
(1)確定された国名と職名の発音
 魏志倭人伝の訳音文字の中で、「対」、「馬」、「一」、「支」、「末」、「廬」、「伊」、「都」、「奴」、「卑」、「母」、および「離」の12文字はその音の同定がほぼ確実です。それは北九州の「対馬(つしま)」、「一支(いき)」、「末廬(まつら)」および「伊都(いと)」の国名と後代まで残った「卑奴母離(ひなもり)」という官職名から確定できるからです。この12文字を「確定文字」とよび、ここから発音の推定を議論します。
 魏志倭人伝の「対馬国」は現在の「対馬(つしま)」地方を指すことは確実で、「つ(し)」にたいして「対」を、「ま」にたいして「馬」という漢字を当てていることがわかります。次に「一支国」は現在の「いき」(壱岐)を指し、「い」にたいして「一」、「き」にたいして「支」を当てたことになります。「末盧国」は、奈良時代の「まつら(松浦)」(現在は唐津市)を指し、「ま(つ)」にたいして「末」、「ら」にたいして「廬」を当てています。伊都国は奈良時代の「いと(伊都)」(現在の前原市)を指し、「い」にたいして「伊」、「と」にたいして「都」を当てています。奴国は上代の「儺(な)」(現在の福岡市)を指し、「な」に対して「奴」が当てられています。他に比較的確実な国防的官職名に「卑奴母離(ひなもり)」があり、奈良時代になっても夷守(ひなもり)としてその官職が使用されています。ここから「卑」は「ひ」、「奴」は「な」、「母」は「も」、「離」は「り」と発音したことが推定できます。(引用終了)


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